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京都大学丸の内セミナー(1月12日)に登壇

京都大学が東京オフィス(東京駅前)で毎月行なっている「丸の内セミナー」でお話しをさせていただくことになりました。丸の内セミナーは研究者向けではなく、一般社会人向けに研究の最前線についてお話しする場です。

サハリン・樺太や東アジア近現代史に詳しくない方にも伝わるように専門用語や歴史事項のひとつひとつについて解説を加えながら、最新の研究成果をふまえて、サハリン島から東アジア150年の歴史を観たときに何が見えてくるのかについてお話ししたいと思います。

サハリンや樺太はもちろん、「辺境」や「国境」に関心を持っている方々にとっても興味を持っていただけるお話しをしたいと思います。

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京都大学丸の内セミナー第90回
「サハリン・樺太から見る東アジアの150年:国境と国民の時代の境界地域」
日時:2018年1月12日(金)18:00~
場所:京都大学東京オフィス

*詳細とお申し込みについてはこちらをご覧ください。
(なお、申し込みはまだ始まっておりませんのでご注意ください)
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マイグレーション・スタディーズ 復習(10/13)と予習(10/20)

甲南女子大学2017年度後期開講科目「マイグレーション・スタディーズ」の復習・予習情報です。Web上で読める簡潔な関連記事を以下に挙げておきますので、目を通しておいてください。いずれも5分もあれば読めると思います。

<復習(第4回10/13日分)>
前回の予習用に挙げておいた遠藤正敬さんの記事を講義後に再度読んでみて、理解が深まったかどうか確認してみてください。

遠藤正敬「「真正なる日本人」という擬制:蓮舫議員の二重国籍と戸籍公開をめぐって」(『Synodos』2017年8月4日発信)
https://synodos.jp/society/20253

 

<予習(第5回10/20日分)>
来週は近現代の東アジアの境界変動と人口移動について解説します。

東アジアの大国・中国の境界変動がもたらした影響と現状についていくつかの事例を紹介した楊海英先生(静岡大学)の下記の文章を読んでイメージを作っておくと、講義の内容が理解しやすくなるかと思います。なお、楊先生は中華人民共和国にモンゴル族として生まれ、その後日本の国籍を取得したという経歴をお持ちです。

これらの地域の歴史や現状をめぐっては多くの異なる見解が存在しています。
参考までに中華人民共和国の程永華駐日大使がこれらの地域を視察した際の記事も紹介しておきますので、読み比べることで、様々な見解があることを理解しましょう。

楊海英「チベットの僧侶も犬も大処分、中国の文化的ジェノサイド」『ニューズウィーク日本版』2017年9月30日発信
http://www.newsweekjapan.jp/youkaiei/2017/09/post-2_1.php

「程永華駐日大使,チベット自治区視察」『中華人民共和国駐日本国大使館Webサイト』2013年8月9日発信
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/sgxw/t1065813.htm

「程永華駐日大使,新疆ウイグル自治区を視察」『中華人民共和国駐日本国大使館Webサイト』2013年8月9日発信
http://www.china-embassy.or.jp/jpn/tpxw/t1065812.htm

 

それから、本日の講義でとりあげたWeb上の資料は以下の通りです。
関心があれば記事まで読んでみてください。

「カタルーニャ独立派が勝利宣言 政府、対話の余地は残す」『朝日新聞DIGITAL』2017年10月2日
http://www.asahi.com/articles/ASKB22J95KB2UHBI005.html

「カズオ・イシグロ氏「最高の栄誉」 受賞決定にコメント」『朝日新聞DIGITAL』2017年10月5日
http://www.asahi.com/articles/ASKB56V79KB5UHBI02W.html

イランカラプテキャンペーン
http://www.irankarapte.com/index.html

「地域魅力化ドキュメント ふるさとグングン!おいしい・楽しい・かっこいい ~アイヌ文化で地域おこし北海道・白老町」『NHK地域づくりアーカイブス』
https://www.nhk.or.jp/chiiki/program/170716.html

「中国政府宣布将为1300 万“黑户”办理户口」『BBC 中文网』2015年12月9日
http://www.bbc.com/zhongwen/simp/china/2015/12/151209_china_unregistered_citizens_hukou

「無戸籍33年、母に過料 夫の暴力逃れ別の男性との子」『朝日新聞DIGITAL』2015年9月21日
http://digital.asahi.com/articles/ASH9P5D4YH9PULOB00B.html

それではまた金曜日に。

サハリン樺太史研究会2016年度活動報告書

2016年度のサハリン樺太史研究会の活動報告書を以下に公開しました。
多くのまた多様な研究成果が刊行されております。サハリン樺太史に関心のある方はぜひご確認ください。

また、漏れなどあれば、私に直接連絡するか、サハリン樺太史研究会Webサイトのお問い合わせフォームからお知らせください。

サハリン樺太史研究会2016年度活動報告書:http://sakhalinkarafutohistory.com/report2016.pdf

マイグレーション・スタディーズ 復習(10/6)と予習(10/13)

甲南女子大学2017年度後期開講科目「マイグレーション・スタディーズ」の復習・予習情報です。Web上で読める簡潔な関連記事を以下に挙げておきますので、目を通しておいてください。いずれも5~10分もあれば読めると思いますし、じっくり読まなくても、目で専門用語を拾うだけでも効果があるはずです。

<復習(第2回9/29・第3回10/6日分)>
講義でもご著書を取り上げた日本のDNA人類学の第一人者の篠田謙一先生のインタビュー(聞き手・川端裕人)です。

「めくるめく知のフロンティア 研究室に行ってみた。 篠田謙一 第4回 ミトコンドリアDNAでわかった人類の歴史」(『National Geographic 日本版 Webナショジオ』)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120306/301473/

<予習(第4回10/13日分)>
講義第1回でも少し取り上げた蓮舫議員の二重国籍問題ついて、近代日本の戸籍・国籍の歴史の第一人者である早稲田大学の遠藤正敬さんが書いた記事です。初めて読んだ時には難しいかもしれませんが、とりあえず最後まで目を通してみてください。講義を受けた後にもう一度読むときっとよく理解できるかと思いますので、復習としても再読してください。

「「真正なる日本人」という擬制:蓮舫議員の二重国籍と戸籍公開をめぐって」(『Synodos』2017年8月4日発信)
https://synodos.jp/society/20253

それから以下は講義中に紹介したWebページです。

「両陛下、渡来人まつる高麗神社を参拝 埼玉」(『毎日新聞』2017年9月20日、)[2017年10月3日最終閲覧])
https://mainichi.jp/articles/20170921/k00/00m/040/059000c

「天皇陛下お誕生日に際し(平成13年)」(『宮内庁ウェブサイト』、 [2017年10月3日最終閲覧])
http://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/kaiken-h13e.html

「広隆寺」(『京都観光Navi』、 [2017年10月3日最終閲覧])
https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000064

それでは金曜日に。

東京大学の学生のみなさまへ 

今年度から始まった新学術領域研究「和解学の創造」に関連して東京大学教養学部「地域文化論」で行なわれる連続講義「アジアの紛争と和解」の第13回を担当させていただくこととなりました。

私の担当回のタイトルは「ソ連樺太千島侵攻による戦災・引揚げ・残留と和解」です。

1945年8月のソ連軍による樺太千島侵攻は日本人を主とする住民たちの生活に大きな被害を与えました。それは直接的な戦災のみならず、大多数の旧住民の引揚げや残りの住民の残留によって生じた故郷喪失や家族離散にまでおよびます。これらの問題の解決を求めて、日本人、朝鮮人、先住民族、引揚者、残留者、帰国者といった様々な立場から様々な市民運動が発生しました。担当回ではそれら市民運動の発生経緯や目的、論理、帰結を総覧することで、日ロ韓の間の〈和解〉の可能性について考えたいと思います。

2017年度後期 東京 参加資格限定
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地域文化論 連続講義「アジアの紛争と和解」
東京大学教養学部2017年度後期開講科目
第13回「ソ連樺太千島侵攻による戦災・引揚げ・残留と和解」

 月日時限:2018年1月5日金曜日2限
 責任教員:外村大

*詳細は東京大学のシラバスをご覧ください。
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甲南女子大学のみなさまへ 2017年度も

今年度も後期開講科目「マイグレーション・スタディーズ」を担当させていただきます。
昨年度の受講者のみなさんの意見を参考に、今年度は講義内容に改善を加えています。

「マイグレーション・スタディーズ」はみなさんのこれからの人生に「役に立つ」科目です。

今週金曜日22日の第一回では、まず「大学で学ぶとはどういうことなのか?」ということを私なりに再確認してみようと思います。そして、「マイグレーション・スタディーズ」とは何なのか?みなさんのこれからの人生とどう関係するのか?ということについてお話したいと思います。

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マイグレーション・スタディーズ
甲南女子大学文学部2017年度後期開講科目
曜時限:金曜日2限
教 室:331教室

*詳細は甲南女子大学学生生活支援システム Campus Squareをご覧ください。
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追悼 小川岟一氏

先月、サハリン残留日本人の一時・永住帰国実現のために四半世紀にわたり多大な貢献をなさってきた小川岟一氏が逝去されました。

小川氏をめぐってはその活動が長きにわたりかつ様々な人々を巻き込んできたため、誤解も含め様々な評価が存在していることは存じ上げておりますが、多くの仲間と協力して実現したその行動と結果はやはり「市民による戦後処理」と呼ぶに値するものかと思います。

私がはじめて日本サハリン同胞交流協会を訪問し小川氏と面会したのは2011年でした。当時私はまだ博士号をとったばかりの研究員でしたが、それ以来、協会の活動に対してはほとんど貢献できない少壮の研究者である私に対しても惜しみなく資料の提供や聞き取り調査などに協力し続けてくださりました。

2015年にまとめられた鼎談『サハリンの残照』(詳しくはこちら)に解説としてサハリン残留日本人の歴史について簡潔に書いてほしいとのご依頼を受け、拙文を提供させていただきました。電話でも、またその後にお会いした時にも「ありがとう、ありがとう」と言ってくださり、ようやく少しだけご恩返しができたように思えました。いま思えば、小川氏やそのほかのお仲間とで編まれた本に自分が加われたことは研究者として大変な光栄です。

私自身の研究もようやく運動史の整理を進めているところでしたので、運動についての詳細についてもっとお話をうかがいたいとも思っておりました。また、新聞社勤務時代は労働運動にも深くかかわっておいでだったので、その時代の話については私も関心があり、ご本人もいずれ詳しく話したいとおっしゃっていたのに、その機会が得られなかったのが残念、というよりもその準備を自分が進めることができなかったことが悔やまれます。

手段や理念を目的化することなく、結果を最重要視し、動けるものが動き、動かせるものを動かし、動けるように動くという姿勢が百難千苦を乗り越えてこれだけの成果をもたらしたのではないかと思います。

ご冥福を祈るとともに改めて感謝の意を表したいと思います。