2017年度で最も大きな出来事は、早稲田大学の浅野豊美先生が代表を務める新学術領域「和解学の創成」に参加させていただいたことです。こうした研究プロジェクトに参加する機会を与えていただいたことは一歴史研究者としてたいへん光栄であると同時に、この5年間でしっかりと成果を出さなければならないという大きな重責を負うことでもあります。

これとは別に北海道大学の白木沢旭児先生が代表を務める科研費「日ソ戦争および戦後の引揚・抑留に関する総合的研究」にも参加させていただくこととなりました。

業績面では『和解のために』(クレイン)の執筆陣に加えていただき「なぜ〈数〉を問うのか」を執筆させていただきました。いつもの論文とは異なり、歴史研究者の現代的役割や歴史研究の意義について書かせていただく、貴重な機会をいただきました。

学会誌論文などの点では不作の年ではありましたが、現段階で掲載決定のものが2本ありますので、次年度には刊行されるかと思います。そのほか、次年度にはまだ数本出そうな論文があり、豊作の年の予感があります。

また、旧地域研が設計したMyデータベースの使い方も勉強し、データベースを試作中です。これも2018年度に順次公開していければと思っております。

若い仲間も続々就職先が決まるなど、うれしい知らせの多い年でもありました。

お世話になった職員さんの中にはこの春で退職される方も少なくなく、この場を借りて改めてお礼を申し上げておきたいと思います。院生のころは研究とは個人的な営みのように思っておりましたが、教員になってみるとそれがいかに多くの人との共同で初めて実現するものなのかということに気づかされます。

新年度もしっかり地道に研究活動を積み上げていきたいと思います。

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