8月20日に行われた高校生向けサマースクール2015の私の模擬授業「国境が変わると何が変わるのか―平和を科学する」での質問ついてここで改めて回答しておこうと思います。質問文は要約してあります。回答していく順番に特に意味はありません。「境界」「平和」などのテーマについては、またおいおい回答していくので、少々お待ちください

質問その4
農学部で学んだことは今の研究に活かされていますか?

回答その4
結論から言うと活かされています。また、遠回りをしたとも思っておりません。

まず、「理系」学部であるため教養科目として自然科学系の講義を多く受けました。たとえば、確率論や量子力学、分子生物学など基礎的な内容ではありましたがこうした科目を受けることで、自然科学的な世界観を少なからず培えたと思っています。

また、農業経済学を専攻していたので、専門科目として経済学の勉強もしました。その結果、数理的モデルで物事を考える視点も育めたと思います。(念のため述べておくと、経済学では数学的理解力が要求されるので、経済学部を単純に「文系」学部と考えることはおすすめしません)

「京大農経」(食料・環境経済学科)は、経済学だけではなく、政策学、経営学、会計学、社会学、文化人類学、歴史学など様々な分野の研究者や大学院生が在籍しておりました(今もそのはずです)。ですので、様々な学問分野と身近に接することができましたし、フィールドが日本国内だけではなく世界中に広がっており、世界への距離感も近くなったかと思います。

それから、農業や林業の現場見学も多く行いました。時代が違えば現場の様子も違うとは言え、畑や山を現場の方と一緒に歩いた経験は、自分の読む農業関係の歴史資料にいくばくかの臨場感を与えてくれました。

以上のように、農学部での4年間は確実に今の私の研究生活や世界観に大きな影響を与えたと言えます。

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