京都に来てよかったと思えること。
そのひとつが、野田公夫先生に出会えたことだと思います。
今日はその野田先生の定年退職記念シンポジウムと祝賀会に参加させていただきました。
シンポジウムでは、野田先生がご自分の研究生活を振りかえってお話してくださったのですが、それを聴いて、先生がご自身のその時々のお考えをご自分の言葉で常に我々院生・学生向かって話してくれていたのだとわかりました。
これは研究者として大変勇気の要ることであり、「院生・学生から常に刺激をもらっていたので、教育は何の苦にもならなかった」という野田先生だからこそできたことであり、我々院生・学生にとって最高の教育であったと思います。
それまでに学んだことをしゃべるのでもなく、そのときに考えたことをしゃべるのでもなく、そのときそのときに学んで考えたことを真摯にしゃべることで、院生・学生は研究者の「生態」を知ることができるからです。
 野田先生の退職記念ともなる二巻本のご編著にも一章を書かせていただき、本日会場で実物を受け取りました。
(編集にあたって膨大な仕事をこなしてくださった足立先生、ありがとうございました!)
この2,3年、取り組んできた樺太庁中央試験所について、もう少し大きな資源問題や「農学」と関連付けて書く試みでしたが、実力不足で宿題ばかりが残った論文となりました。
ですが、この本は自分の京都時代の大切な記念でもあります。
たくさん反省して、まだまだ「農」にも片足を残しつつ研究を続けて行こうと思います。
ともかく今は涙でいっぱいです。
「植民地樺太の農林資源開発と樺太の農学―樺太庁中央試験所の技術と思想―」野田公夫編『日本帝国圏の農林資源開発ー「資源化」と総力戦体制の東アジア』京都大学学術出版会、2013年3月15日、259-317頁。
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