中山大将「樺太移民社会の解体と変容:戦後サハリンをめぐる移動と運動から」『移民研究年報』18号、2012年。

近年活発な引揚げ研究は樺太移民社会の「解体」についての研究の一環と位置付けることができる。本稿はさらに長いスパンで樺太移民社会の「解体」と「変容」についての分析を試みる。本稿では、日本帝国崩壊から現在にいたる期間を3 つに区分する。第ーは、日本帝国崩壊直前直後の時期であり、1945~49年までを中心とする。第二は、ソ連人移住者の政治・人口的マジョリテイの立場が確立した1949年からペレストロイカまでである。スターリン体制終焉以降の1955年~65年を中心とする。第三は、ペレストロイカ以降のソ連崩壊とその後の時期である。

資料として、国内文献資料、サハリン公文書館資料、回想記、日韓ロの関係者・団体への聞き取り調査データ等を用い、移動と運動を中心に、上記3つの時期における樺太移民社会の解体と変容の過程を明らかにする。

(掲載:2019年2月19日)

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